前回のこの記事で、太る原因は”インスリン”だということをとしれっといったのですが。
なぜインスリンが太る原因なのか?
今回は、インスリンが太る原因を解説していきます^^
目次
人が太るのはなぜなのか?
先に結論をいってしまうと、人が太るのは【ホルモンのバランスが崩れる】からです。
このホルモンというのがインスリンのことを指します。
あなたが運動してても太ってしまう原因は
『インスリンが過剰に分泌されるから』
なんですね。
その理由として
・インスリンが体重の設定値を調節しており、インスリンの分泌量が多い人は体重の設定値が高い。
・体重の設定値が高い人が故意にカロリーを控えてしまうと、ホメオスタシス(環境が変化しても体の状態を一定に保とうとすること)で元の体重を維持しようとするので、その分消費カロリーも減ってしまう
このような理由があります。
近年様々な研究により、意図的にインスリンを投与した患者は体重が増加し、インスリンの働きを阻害する薬剤を投与された患者は体重が減少する事がわかったのです。
またインスリンが過剰分泌されると、レプチンというホルモンの働きが阻害されてしまうので、さらに食べてしまうわけです。
ちなみにレプチンは【お腹がいっぱいになってきたら満腹信号をだすホルモン】です。
以上のことから、人が太る最大の原因は『インスリンの過剰分泌』が原因です。
インスリン過剰分泌の原因
では次に、インスリンの過剰分泌の原因を見ていきましょう。
インスリンの過剰分泌の原因は、主に3つあります。
・高度に精製された炭水化物
・動物性タンパク質
・コルチゾール(ストレスホルモン)
これら3つが原因です。
では順に説明していきますね。
1.高度に精製された炭水化物
ここでいう高度に精製された炭水化物というのは、
白米、パン、パスタなどの人工的に精製された炭水化物や小麦粉を使ったものをいいます。
高度に精製された炭水化物は血糖値を著しく上げるのが特徴です。
血糖値が急激に上がると、インスリンが過剰に分泌されるのです。
2.動物性タンパク質
実は動物性のタンパク質もインスリンを過剰に分泌させる原因の一つなんです。
ちょっと意外ですよね。
ダイエットをしていると、高タンパク低カロリーの食事をしましょうといわれるのに、まさかの動物性のタンパク質にも原因があるなんて^^;
動物性タンパク質を食べると、胃からインスリンの分泌を増加させるインクレチンというホルモンが分泌されます。
このホルモンが働くことによってインスリンが過剰に分泌されます。
しかし厄介なことに、このインクレチンには食欲の抑制作用もあるのです。
なので、インクレチンはインスリンの分泌量を招くが、満腹感を感じやすくなるという正反対の効果を持っている非常にややこしいホルモンなんです^^;
説明してるだけで頭が混乱してきました(笑)
3.コルチゾール(ストレスホルモン)
コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれ、心理的・肉体的ストレスを感じた時に分泌されます。
このコルチゾールの分泌が慢性的に多い状態にあると、インスリンの分泌量が増えることがいくつもの研究により判明しています。
インスリンの過剰分泌を助長するもの
次はインスリンの過剰分泌を助長してしまうものを説明しますね。
インスリンの過剰分泌を助長してしまうもの...。
それは『インスリン抵抗性』です。
インスリン抵抗性とは、常にインスリンが分泌されている状態になると、インスリンがだんだん効きづらくなっていき、インスリンのはたらきが正常に機能しなくなる状態のことをいいます。
もしインスリン抵抗性が発生すると、少しの量ではインスリンが効かなくなり、過剰にインスリンが分泌されることになってしまいます。
このインスリン抵抗性を発生させる原因は主に2つあって、
・フルクトース(果糖)の過剰摂取
・休むことなく食事を取り続けインスリンが高い状態を維持し続ける状態
この2つがインスリン抵抗性を発生させる原因になります。
ここまでのポイントをまとめると、
・インスリンの値をあげるものは3つある
・高度に精製された炭水化物
・動物性タンパク質
・コルチゾール
これらである
・インスリン抵抗性が出現するとインスリンの過剰分泌が助長される。
【結論】
【痩せるためにはインスリンの値を下げることがポイントになる】
では、インスリンの値を下げるためにはどうすればいいでしょうか?
それは『何を食べるか』『いつ食べるか』が重要になってきます。
何を食べるか?いつ食べるか?
1.何を食べるか
まず大事なのは何を食べるかです。
そのために“何を食べてはいけないのか”も一緒にみていきましょう◎
◎添加糖の摂取を減らす
砂糖や人工甘味料はインスリン値上昇の直接的な原因になります。
なので人口で精製された砂糖や甘味料は極力避けたいものです。
◎精製された穀物の摂取を減らす
先ほども説明しましたが、白い小麦粉や白い米などは食べ物の中で一番インスリンの分泌を促す原因になります。
逆にこれらを完全に摂取をやめても別に身体にも問題はありません。
なので、もし食べるとしたら、玄米や全粒粉の小麦粉などの精製されていないものに切り替えるほうがいいですね◎
◎タンパク質の摂取を減らす
タンパク質は炭水化物などとは違って、完全に抜いてはいけません。
そこで食事に含まれるタンパク質の量を総摂取カロリーの20〜30%に抑えるようにすることが理想的だといえます。
◎良い脂質を摂取する
脂質はインスリンの分泌を促す効果が最も低い栄養素です。
できれば天然の脂質(ナッツ、ヴァージンオリーブオイルなど)を取るようにしたいものです。
逆に人工的に作られたトランス脂肪酸などの摂取は徹底的に避けるべきです。
また、高度に加工された植物油は炎症作用の高いオメガ6脂肪酸が多く含まれているので、なるべく取らない方が望ましいです。
◎食物繊維と酢を摂取する
食物繊維や酢にはインスリンの過剰分泌を防いでくれる作用があり、また体重を減らす効果も確認されています。
なので、特に食物繊維はダイエット中の便秘を防止する役目もあるので、積極的に摂るようにしましょう。
何を食べるかが分かってきましたね◎
ここまでは大丈夫ですか?
では次は、それを“いつ食べるか?”についてみていきましょう。
2.いつ食べるか
インスリンの過剰分泌を防ぎ、インスリン抵抗性の流れを断つにはどうすればいいのか?
それは『食事をとらない時間を作る』ことが一番の策になります。
食事をとらない時間が長ければ長いほど、インスリン値が低くなる時間ができてインスリン抵抗性の発生を断ち切ることができます。
それにはファスティング(断食)をするのがおススメです。
やり方としては、24〜36時間何も食べない時間を作る断続的ファスティングが一番最適だといわれています。
僕もファスティングは生活の中に取り入れています。
確かにファスティングをすると体の調子はすごく良くなってきますし、仕事も集中力が前よりも続くようになったり、また食事も少食になって食べなくても全然平気になりますね◎
まさにファスティングはメリットだらけです(笑)
それにあなたのダイエットにおいても、効率よく痩せる要素がたくさん詰まってるので、ぜひあなたのダイエット生活にも取り入れてほしいですね^^
まとめ
いかがでしたか?
あなたが太ってしまう根本的な原因が、実はインスリンの過剰分泌による影響だったなんてビックリですよね!
しかしこれで、太る原因と太るメカニズムが明確になりましたね^^
ここまで分かれば、この原因となる行為を避けることによってダイエットが効率よくなりますし、短期間でも体に劇的な変化を起こせる気がしてきませんでしたか?
また、太る原因がハッキリ分かるとダイエットって意外と簡単にできると思えるようになりませんでしたか?
そこがダイエットでも一番重要なポイントです。
ダイエットで挫折してしまう原因は、何も分かっていない状態でTVやネットに出ている情報を信じて計画なくただやみくもにやってしまっているからなんですね。
しかし今回のことで太る原因がはっきりと分かれば、あなたがこれからどうしていったらいいのか?ということに対して何となく道が見えてきたと思いませんか?
そうなったら、もうダイエットは成功したも同然です!
あとは、あなたに合ったダイエット方法で目標を達成するまでひたすらやり続けるのみなんですから!
“あとはやるだけ状態”というわけです。
ダイエットで成功するためには、このように問題になっていることを徹底的に調べて理解することも大事になってきます。
時には正しい知識を付けることも大事だということ忘れないでくださいね^^
そうすれば、あなたはもっと確実にダイエットで成功することができるのですから。
今回に関連する記事をもう一度こちらに紹介しておくので、この記事も一緒に見てもっと理解を深めていってくださいね!
本日の記事は以上になります(^▽^)/
今回も忙しいあなたが痩せるための考え方をお話しますね^^